リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業とは?既存の制度との違いも確認

プログラミングスクール
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今日の社会の状況に伴って、政府が新しく支援事業を開始しました。その名も『リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業』です。

いままでにも、『第四次産業革命スキル習得講座認定制度』というものがありましたが、今回さらに新しい制度が追加された形です。一見するとよく似ていますが、新しい制度だけあって違いもあります。

何が対象になるのか、どんな講座が対象になっているのかなどについて解説していきます!

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業の対象者とは?

まず、そもそも自分が対象者でなければどんな良い制度も使うことができません。ここでは、どのような条件が設定されているのかを確認していきます。

雇用される形態で働いている人が対象

企業と雇用契約を結んで働いている人が対象になっている

この事業は『リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業』という名前だけあって、キャリアアップがそもそもの目的です。そして、ここで指すキャリアアップとは、いわゆる転職です。

つまり、企業に所属して従業員として働いていれば、対象である可能性が高くなります。一方で、経営者本人はもちろん、フリーランスなどの働き方をしている人は対象外です。企業で働いていても、業務委託の契約として業務に従事している場合などは対象ではないため、その点だけは注意が必要です。

今すぐ転職して欲しいということではなく、あくまでキャリアチェンジを目指していて、キャリア相談などのフォローアップまですべてを受けられるということが前提となっています。

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業の目的とは?

いままで同じような制度があったところに、さらに給付金を確保して制度を構築した形です。今回は、『第四次産業革命スキル習得講座認定制度』よりもキャリアアップに重点が置かれているところに特徴があります。

あくまで転職を目的としたリスキリングを目指す制度

リスキリングと労働移動の円滑化を一体的に進める観点から、在職者が自らのキャリアについて民間の専門家に相談できる「キャリア相談対応」、それを踏まえてリスキリング講座を受講させる「リスキリング提供」、それらを踏まえた「転職支援」までを一体的に実施する体制を整備します。

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業 公式(https://careerup.reskilling.go.jp/)

キャリア相談、リスキリング、転職までを一体的に支援するシステムです。

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業はどこが新しい?

今回の『リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業』は、既存の『第四次産業革命スキル習得講座認定制度』とは以下の点で異なります。

以前の制度よりも使いやすくなった

『四次産業革命スキル習得講座認定制度(Reスキル講座)』よりも、対象者が増えたりといった使いやすい制度になっているのも特徴です。

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業における
第四次産業革命スキル習得講座認定制度との違い
  • 対象者の幅が広い(雇用保険加入後〇年以上…といった縛りがない)
  • 手続きが簡素化された
  • 過去『専門実施教育訓練給付金制度』を使用済みでも利用が可能

『四次産業革命スキル習得講座認定制度(Reスキル講座)』では、入社時に加入となる雇用保険にある程度の年数加入している必要がありました。つまり、入社したばかりの人は使えなかったということです。今回の制度は、年数の縛りがありません。

また、『四次産業革命スキル習得講座認定制度(Reスキル講座)』の手続きは手数が多かったのですが、今回の制度ではその部分も簡略化されています。金額が大きいだけに、その手間の分だけリターンが大きい制度ではあったのですが、簡単に済むのであればそれに越したことはありません。

今回の制度は、雇用契約があるタイプの通常の会社員であれば適用される可能性がとても高いです。

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業に採択されたスクールはどこ?

今回の『リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業』も、『四次産業革命スキル習得講座認定制度(Reスキル講座)』と同様に適用できる講座は限られています。

AIやWebデザインなど必要とされているスキルが中心

有名なスクールで今話題のスキルの講座を安く受講できる

今回の制度が始まるにあたって適用事業者が募集されていましたが、各スクールで人気のコースがいくつも採択されました。どれも『人気ではあるけれど値段がとても高い』という部分が共通しているので、これらの講座を給付金をもらって受講できることはとてもリターンが大きいです。

また、採択されたどのスクールも、この給付金を使って欲しいからこそ適用スクールに名乗りを上げています。そのため、とてもこの制度に乗り気です。少しでも制度の使い方で分からないところがあったら、遠慮なく聞くことをおすすめします。

こういった制度はどんどん状況が変わっていくものなので、無料相談などで気軽に最新の情報を知ることが一番の近道です!

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業の適用スクール3選

TechAcademy(テックアカデミー)

有名なスクールで今話題のスキルの講座を安く受講できる

テックアカデミーの最大の特徴は、学べるジャンルが多いことです。他のスクールはAIに焦点が当たっていることが多いのですが、テックアカデミーはWebデザインからフロントエンド、データサイエンスのコーまでが対象になっています。テックアカデミーの場合は対象コースがとても多いので、一覧にしておきます。

TechAcademy(テックアカデミー)対象コース
  • はじめての副業
  • Webデザイン
  • フロントエンド
  • Ruby on Rails
  • AI
  • データサイエンス
  • Python+AIセット
  • Python+データサイエンスセット
  • Python+AI+データサイエンスセット
  • Python+はじめてのプロンプトエンジニアリングセット
  • エンジニア転職保証

テックアカデミーでは、無料メンター相談を実施しています。当日一時間後から予約可能で、気軽に申し込むことができます。実際に話を聞くとちょっとした疑問も案外すぐにスッキリするのでおすすめです。

私もテックアカデミーを検討しているときに申し込んだのですが、いろいろその場で解決してくれて助かりました。

Aidemy Premium(アイデミー)

AI(人工知能)特化型のスクールで学べる

Aidemy Premium(アイデミー)の一番の特徴は、AI(人工知能)特化型プログラミングスクールであることです。未経験であっても、基礎から企業施策レベルまで活かせるAIスキルが身につく、Python特化型の講座を受けられます。いわゆるジャンル特化型のスクールなので、自分の学びたいジャンルが合致すれば何よりの強みです。E資格の対策講座も対象になっているため、E資格を取得した上で転職を考えている人などにも向いています。

また、アイデミーには『選び放題システム』という、当該カリキュラムを早く修了させれば、他の技術も合わせて学ぶことが可能になる仕組みが存在することも強みです。選択した技術のみを習得するのみのスクールと違い、アイデミーの場合は選択した技術を学び終えた後にほかの分野へ手を広げることが可能です。

こちらのシステムは2023年秋にリニューアルしています。現在は条件を満たしていれば受講期間終了後もカリキュラムの内容を学習・復習できるようになりました。プログラミングスクールでの学習は、学習期間が限られているため短期集中になってしまいがちなので、こういった後から振り返ることができるシステムがあることは嬉しいですね。

Aidemy Premium(アイデミー)適用コース
  • AIアプリ開発講座
  • データ分析講座
  • 自然言語処理講座
  • 機械学習マスター講座
  • E資格対策講座

Aidemy Premium(アイデミー)では無料でビデオカウンセリングを行っているので、講座が自分の学びたいことと合っているのか、給付金はどうやって手続きすれば良いかなどを直接聞くことも可能です。カレンダー選択式で気軽に申し込むことが可能になっているので、検討したいときにはぜひ申し込んでみてくださいね。

SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア)

LPIC資格を目指せるコースがあるなどコースの種類にオリジナリティがある

SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア)の最大の特徴は、就職保証コースから資格対策コースまで、ゴールが明確な講座が多いということです。転職はもちろん、Oracle Java Silver認定資格やLinux認定 LPIC(Linux Professional Institute Certification)資格も目指せるため、取得したスキルを目に見える形で手に入れることができます。

侍エンジニアも適用コースがいくつかあるため、一覧にしておきます。

SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア)適用コース
  • Webエンジニア転職保証コース
  • クラウドエンジニア転職保証コース
  • AIアプリコース
  • データサイエンスコース
  • Java資格対策コース
  • LPIC資格対策コース

まとめ

今回の『リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業』は、いわゆる予算が決まっている事業です。そのため、あらかじめ給付できる金額が決められており、その金額を配り終えれば終わってしまいます。給付金を確実に受け取りたい場合は、早めにスクールへ相談した方が確実です。

私が受講したときにも、自分で調べるのは限界があるなと痛感した記憶があります。個々の事情はさまざまなので、それに合わせた情報を直接受け取ることが、後悔のないスクール選びには重要です。

せっかくの給付金制度なので、しっかり活用して自分のスキルアップに活かしてみてくださいね。

  
  

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