PyQ(パイキュー)は、オンラインでPythonを学習できるサービスです。プログラミング初心者にも優しく、また実務的なプログラミングを段階的に学べることを目指して開発されています。特化しているだけあって、Pythonを使ってできるWeb開発、データ分析、機械学習などをじっくり学ぶことが出来るようになっています。
総受講者数139,000人+、有効アカウント数34,000+のコンテンツだけあって、学習サイトも整備されておりとっつきやすさのあるサービスです。
PyQ(パイキュー)の講座内容とは?
PyQ(パイキュー)は月額制のオンラインサービスです。月額料金を支払いながら、Pythonに関する様々なコンテンツから学んでいくことになります。
講座のコンテンツは各コースに分かれている
PyQ(パイキュー)では、『Pythonを学ぼう』という基礎段階と、『実務で活かすPython』という実際にPythonを活用していく段階の二段階で、それぞれコンテンツを用意しています。
Pythonを学ぼう
Python自体がどういうものなのかを学ぶ段階です。文法など、プログラミングの基礎部分になります。
- Pythonプログラミングをはじめよう
- Python文法基礎を学ぼう
- Python文法を実務レベルに深めよう
- プログラマー向けPython文法速習
実務で活かすPython
この段階になると、実際にPythonを道具として用いたいろいろな処理を学んでいきます。Pythonを学びたくなるきっかけになる、スクレイピングや機械学習などの技術も学ぶことができます。
- 実務で役立つPython
- 標準ライブラリー
- Webアプリ・API
- スクレイピング
- 数学とアルゴリズム
- データ分析
- データ分析演習
- 機械学習
- 統計分析
- 数理的アプローチによる問題解決
- Python文法振り返りチャレンジ
- チャレンジ
- PyQコラボレーション
2つのプランの違い(ライトプラン、スタンダードプラン)
PyQには、2つのプランが存在しています。講座内容は同じであり、どちらかでしか学習できない内容はありません。違いは学習サポートにあります。
Python学習サポートとは質問と回答によるサポートのこと
- PyQに投稿された過去質問の閲覧
- プロによる質問への回答
このサポートは、スタンダードプランのみに利用可能です。ライトプランではこのサポートを受けることができません。
プログラミングを学ぶ上で、自分の疑問に対して回答してくれる存在がいるかどうかは、挫折を防ぐ上でとても大切です。このサービスでは、過去の質問も閲覧できるため、そこから答えが見つかる場合もあるかもしれません。
買い切りの参考書ではなくサブスクの形でお金を払ってまで学ぶのであれば、この質問サポートは期間限定でも付けた方が習得は早まるはずです。
PyQ(パイキュー)の強みは?
PyQはPython特化型というだけでも特徴的なオンラインサービスが、そのほかにも特に便利に感じる仕組みが3つあります。
自分で環境の構築をする必要がない
プログラミングを学ぶためには、プログラムを実行させる環境が必要になります。そのため、勉強を開始する前にインストールしたり環境設定したりという準備が必要です。この環境設定が第一の関門なのですが、PyQではWeb上で入力しながら学習できるためその必要がありません。ブラウザがあれば学ぶことができ、画面も作業がしやすいよう工夫されています。
他のプログラミング言語を学んだことのある経験者ならこのハードルも軽く越えられるかもしれませんが、いざプログラミングに触れてみようとする未経験者にとっては、ここで躓くとプログラミングまでたどりつけません。設定を間違うとそもそも動かないことも多く、慣れていない身にはとても大変です。
1500問以上の実践的な課題
受け身の講義だけだと眠くなってしまいがちですが、課題を解くことで集中力が途切れにくく、学びやすくなうよう工夫されています。自分の学びたい分野を選びながら、問題を解きつつ理解を深めていくことで身に着けようという仕組みです。
プログラミングは事例の引き出しが多ければ多いほど色々なパターンに対応しやすくなるので、大量の問題を用意してくれているのは嬉しいですね。
質問が出来る(スタンダードプランのみ)
ある程度のプログラミング経験者であれば必須ではありませんが、全くの初心者であった場合、分からないところを検索して調べるのにも慣れていないかもしれません。そういった時に、質問できる環境があることはとても強みです。
このくらいの価格帯で質問ができるところは多くありません。プログラミングスクールでは、Freeks(フリークス)が価格帯として近い印象です。同じサブスク型のため、プログラミングをより本気でスクールで学びたいのであれば、少し予算を増やして本格的に学んでしまうことを検討しても良いかもしれません。
PyQ(パイキュー)の受講期間と料金は?
料金はどちらのコースを選ぶかで決まる
ライトプランとスタンダードプランのどちらを選ぶかで月額が決まります。また、何ヶ月で学び終えるのかによって総額が変わってくるのが月額の特徴です。
各コースごとの料金
各コースごとの月額料金(税込)は以下の通りです。
個人ライトプラン | 3,040円 |
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個人スタンダードプラン | 8,130円 |
PyQ(パイキュー)のサイトでは、以下のようなイメージで学習プランが例として提案されています。
週10〜20時間の学習時間を確保し、
プログラミング未経験からデータ分析をやってみたい場合とPythonでWeb開発をやってみたい場合の例です。
このような学習計画は、PyQの企業向けプランなどでPython研修にも採用されています。
PyQ 公式(https://pyq.jp/)
1ヶ月目は基礎を学び、2~3ヶ月目でデータ分析やWeb開発を学び、4ヶ月目で機械学習や統計といった分野を学ぶ流れになっていました。週の学習時間も無理なく提案されているので、参考にしやすい印象です。
この例にならって合計4ヶ月学ぶとすれば、スタンダードプラン月額8,130円×4ヶ月で、合計32,520円になります。質問と回答のサポートを付けても十分の安さです。
どちらのプランがおすすめ?
これらのプランは学習内容が同じであるため、違いは質問を受け付けてくれる(過去の質問が見られる)ことのみです。この機能が必要かどうかだけで判断できるため、とてもシンプルで分かりやすいプラン構成になっています。
PyQでは、途中からのプラン変更も可能です。ライトプランで始めて質問をしたくなったらスタンダードプランへ変更することもでき、その逆に、スタンダードプランで始めてみたけど質問はしないな、と感じた時にはライトプランへすることもできます。設定上で簡単に変更できるため、まずは自分の希望するプランから始めて後から改めて判断できるのは嬉しいですね。
他のプログラミングスクールと比べた時の料金
とてもシンプルにして金額が抑えられている印象です。転職保証など保証を手厚くしているスクールはどこも高額ですが、そういったサポートがないことを差し引いても割安です。
PyQ(パイキュー)の評判は?
評判を確認してみると、説明が少なめという意見が見られました。1500問以上の実践的な課題をアピールしていることからも、作って覚えるタイプの教材のようです。
私は参考書を読んでいると寝てしまうタイプなので、とにかく手を動かし続ける方が眠らずに済みます。質問機能もあるので、このあたりは好みによるかもしれません。
PyQ(パイキュー)まとめ
- Pythonに特化したオンライン閲覧型サービス
- ブラウザ上で学ぶことができるため開発環境の用意がいらない
- 質問サポートの有無でプランが決まる
- 他プログラミングスクールと比べると試しやすい価格設定
他のプログラミングスクールに比べると、まずは一ヶ月試してみることも検討できる価格設定です。Pythonを学んでみたいけれど本格的に学ぶかどうかはこれから決めたい、というようなときにはかなり有力な選択肢です。